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有限会社から株式会社へ会社の形態を変更する際や、個人事業を営んでいた方が法人成りする場合には、取引先などへ挨拶状を送りましょう。会社形態の変更や法人成りの挨拶状では、これらの事項を知らせる旨のほか、今後へ向けた簡単な抱負や今後の変らぬお付き合いを願う内容を記載することが一般的です。
これらの挨拶状は、変更や法人成りの1ヶ月前から2週間前頃までに相手へ届くよう手配すると良いでしょう。しかし、会社形態の変更や法人成りの前後は行うべきことも多く、挨拶状の文面を1から考える時間が取れないことも少なくないかと思います。
そのような際には、ぜひ当サイト挨拶状印刷.jpへお任せください。挨拶状印刷.jpでは、次のテンプレートをもとに文面を作成していただくことができます。
謹啓 時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます
さて 弊社 このたび有限会社から株式会社組織に改めることを機に
社名を「株式会社 ○○○○」と変更いたすこととなりました
これを機に 日頃のご愛顧に報いるよう新たな決意をもって努力
いたす所存でございます なにとぞ 従来にも増してのご指導
ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
まずは書中をもちましてご通知かたがたご挨拶申し上げます
謹言
令和○年○月吉日
株式会社 ○○○○
代表取締役 ○○○○○
〒○○○-○○○○ ○○県○○市○○町○番○号
電 話 〇○ー○○○○ー○○○○
謹啓 時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます
さて このほど弊社は個人事業から株式会社組織に改めるに際して
○月○日をもって社名を「○○○株式会社」と変更いたしました
これを機に社員一同 日頃のご愛顧に報いるよう新たな決意をもって
努力いたす所存でございますので 今後とも変わらぬ
ご支援ご贔屓を賜りますようお願い申し上げます
まずは書中をもちましてご通知かたがたご挨拶申し上げます
謹言
令和○年○月吉日
記
旧 社 名 ○○○○○
新 社 名 ○○○株式会社
代表取締役 ○○○○○
住 所〒○○○ー〇○○○
大阪府○○市○○町○丁目○番地
TEL〇○ー○○○○ー○○○○
FAX 〇○ー○○○○ー○○○○
法人成りなど事業形態を大きく変更する際には、お世話になっている取引先などに対して挨拶状を送りましょう。法人成りなどの挨拶状は、法人化をするおおむね1か月前から2週間前頃までに送ることがマナーです。
法人成りの場合には屋号から社名へと名称も変わることとなり、請求書や郵送物などの宛先も変わることになるでしょう。通知が遅くなれば、相手の事務負担を増大させてしまうかもしれません。
また、法人成りなどを知った相手が、お祝いの花などを送ってくれることもあります。この点から見ても、連絡があまりギリギリとなれば相手を慌てさせてしまう可能性があるでしょう。
法人成りなどをする場合には、その前後で行うべきことが少なくありません。忙しくしているうちに、挨拶状を送るべき時期を逸してしまうこともあるでしょう。
その場合には、もはや挨拶状は送らない方が良いのでしょうか?
これについては正解があるわけではないものの、遅れてでも挨拶状を送った方が相手に対する敬意は伝わるものと思われます。法人成りの効力が生じてから挨拶状を送る場合には、「このほど弊社は個人事業から株式会社組織に改め 〇月〇日をもって社名を 〇〇株式会社 と変更いたしました」など、すでに変更が生じたことがわかるように記載しましょう。
ただし、この場合であっても変更からあまり日が経ってから挨拶状を送ることは適切ではありません。本来送るべき時期に遅れてしまったら、できるだけすみやかに挨拶状の手配を行うことをおすすめします。
挨拶状には基本の構成が存在し、これを知っておけば決して難しいものではありません。ここでは、法人成りを伝える挨拶状の基本の構成について解説します。
挨拶状はまず、頭語から書き始めるのがマナーです。頭語には、次のものなどさまざまなものが存在します。
法人成りの挨拶状では、「拝啓」または「謹啓」を使用することがほとんどでしょう。
頭語に続けて、時候の挨拶を記載します。
時候の挨拶とは、「陽春の候」や「初冬の候」など、挨拶状に季節感を添えるフレーズです。挨拶状を送る季節に沿った時候の挨拶を記載することで、挨拶状からほんのりと季節感が漂い、伝統的な挨拶状となります。
ただし、ビジネスシーンで送る挨拶状では、1年を通じて使用できる「時下」という表現を用いることも少なくありません。この場合には、次の安否の挨拶とつなげ「時下ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」などと記載します。
時候の挨拶に続けて、安否の挨拶を記載します。たとえば、「貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます」のようなフレーズです。
企業や事業者あてに送る場合には、「ご盛栄」の他「ご清栄」「ご隆盛」「ご隆昌」なども使用できます。いずれも、相手の事業の発展を意味する言葉です。
一方、送付先が個人であれば、健康を意味する「ご健勝」や、幸せに暮らすことを意味する「ご清祥」などがよく使われます。
これに続けて、「平素は格別のお引き立てを賜り厚くお礼申し上げます」など、日頃の取引についてのお礼を記すことも少なくありません。なお、ここまでの「頭語」と「時候の挨拶」「安否の挨拶」をまとめて、「前文」と呼ぶこともあります。
ここから、ようやく本題に入ります。本題は「さて」から始め、法人成りをする旨と法人成りの効果が生じる日、法人成り後の社名を簡潔に記載しましょう。
なお、法人成りをするにはさまざまな理由がありますが、あまり詳細な理由までを挨拶状に記す必要はありません。理由を記載するとしても、「より一層ご愛顧へ報いる体制を整えたいとの決意から」など、顧客や取引先のためであるとの内容を簡潔に記すに留めると良いでしょう。
法人成りをする旨に続けて、今後へ向けた簡単な抱負を記載することが通例です。たとえば、「これを機に 日頃のご愛顧に報いるよう新たな決意をもって努力いたす所存でございます」などです。
今後も顧客や取引先のために努力していくつもりであることを、前向きかつ簡潔に記載しましょう。
今後の抱負に続けて、今後の変わらぬ付き合いや指導、取引のお願いを記載します。たとえば、「今後とも変わらぬ御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます」などです。
相手が顧客であれば、「今後とも変わらぬご支援ご贔屓を賜りますようお願い申し上げます」などとしても良いでしょう。これに続けて、「まずは書中をもちましてご通知かたがたご挨拶申し上げます」などと記載することもあります。
最後に、結語を記載します。使用できる結語は使用した頭語によって異なっており、それぞれ次のとおりです。
法人成りの挨拶状を作成する際や挨拶状を送る際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?主なポイントは次のとおりです。
先ほど解説したように、頭語と結語には適切な組み合わせが存在します。このことを知ったうえで、ちぐはぐな組み合わせとしないよう注意しましょう。
たとえば、頭語が「拝啓」であるにもかかわらず結語に「謹言」を使用するなどすれば、相手に違和感を与えてしまうかもしれません。
法人成りなど重要な局面で送る挨拶状では、送付先に漏れがないよう特に注意しましょう。重要な取引先が送付先から漏れてしまえば、関係の悪化につながるリスクがあります。
送付先の漏れをなくすため、法人成りなど重要な局面で送る挨拶状は複数人で送付先リストを確認することをおすすめします。
印刷をした挨拶状に誤字脱字があった場合、これを修正テープや二重線で訂正して送ることはマナー違反です。そのため、文案を作成したら印刷を行う前に誤字や脱字がないか十分確認することをおすすめします。
中でも、相手の社名や氏名、役職名などの誤りは大変な失礼にあたります。誤字脱字がないか、相手から受けた変更連絡が反映されているかなど、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
切手には通常のもののほか、慶事用のものも存在します。ただし、法人成りなどの挨拶状では、あえて慶事用の切手を使う必要はないでしょう。なぜなら、法人成りなどは自社にとって喜ばしいことである一方で、相手にとっての祝いごとではないためです。
そうであるにもかかわらず慶事用の切手を貼って送付すれば、自社の業績を自慢しているなどと捉えられてしまうかもしれません。